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一般社団法人長野県サッカー協会

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特別国民体育大会
(燃ゆる感動かごしま国体)結果報告

特別国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)結果報告

10/12から鹿児島県で開催された、特別国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)にU16長野県選抜として参加して参りました。ここでは事前合宿と大会結果、大会を終えての成果等についてご報告させていただきます。

事前合宿

10/2〜10/3、10/8〜10/11と事前合宿を行い、最終調整をして大会に臨みました。
ミニ国体までに攻撃を中心に積み上げを行っていたこともあり、今回の事前合宿では主に守備の整理と積み上げを行いました。

日程は以下の通りです。

  • 10/2〜3  事前合宿(松本市内)
  • 10/8〜9  事前合宿(松本市内)
  • 10/10  移動日(新幹線で鹿児島へ)
  • 10/11   前日練習・知覧特攻平和会館見学

他県をみると、直前に強化試合をいれたり、1週間近く前から鹿児島県に移動しながら調整していたチームもありました。ただ、直前に選手権予選やリーグ戦があったり、今回の国体の会場が鹿児島県南さつま市で長距離移動が必要であったりすることから、長野県はもちろん、多くのチームが事前の準備をどのように行うのか工夫する必要がありました。その状況をふまえると、愛知県や青森県や茨城県のように特定のチームからほぼほぼメンバーを構成するという考え方もあるかとは思います。ただ、長野県のように、様々なチームから選抜されたメンバーで構成されるチームは、いかに本国体までに積み上げができるのかが、より重要になってきます。そういった意味では、“長野スタイル”でも掲げられているような指針に基づきながら、共通のビジョンを持って2種だけでなく、3種・4種の各チームが育成に関わっていくことが必要だと感じました。

また、長距離移動をものともせず、タフにたたかえる選手でないと、この大会を勝ち上がっていくことはもちろんですが、例えば代表やプロになっていくことは難しいと感じました。そういう意味では、今回の経験は非常に有意義であったと思います。

初戦 vs愛知県0-3(0-0,0-3)

10/12が初戦の愛知県戦でした。愛知県は世代別代表の選手が何人かおり、多くの選手がプレミアリーグやプリンスリーグで出場機会を得ている選手で構成され、スタメン全員が名古屋グランパスユース所属の非常に力のあるチームでした。長野県の試合開始直後のチャンス以降は愛知県に攻め込まれる時間が続きましたが、事前合宿で行った準備の成果もあり、前半はスコアレスで折り返しました。ただ、後半に入ると愛知県に比べて長野県の選手の疲労度が濃くなり、後半中頃に失点、得点を奪いに行った後半終了間際に2失点して敗戦となりました。

選手たちは、今ある力を最大限発揮してくれましたし、積み上げてきたことの成果が出た試合だったと思います。ただ、選手も感じていたように、愛知県の選手とスピード感やプレー強度には差があったことは事実です。試合後に選手・スタッフで共有しましたが、本気でプロや代表を目指していくのであれば、サッカーはもちろん、それ以外を含めた“日常”を変えていくしかありません。長野県の選手の多くが試合後に涙を流し、これからの“日常”を変えていく決意をしていました。彼らが自チームに戻ってから周囲に良い影響を与え、数年後により高いレベルで活躍してくれることを願っています。

2028年に向けて

2028年には長野県で国民スポーツ大会が開かれ、長野県は優勝を目指しています。そのためにかごしま国体ではベスト8以上を目標に大会に臨んだわけですが、課題を突きつけられた結果となりました。そのいくつかについては上述した通りですが、まとめとして最後に述べさせていただきます。

特に感じたのは、“日常”の重要性です。長野県のU16の年代はどうしても自チームのトップチームに関わることが難しかったり、トップチームも県リーグに所属しているチームがほとんどなので、例えば日頃出場している公式戦も県リーグレベルである選手が多いのが現状です。一方、プレミアリーグやプリンスリーグで日頃からプレーしている選手は、長距離移動をしてレベルの高い相手との高強度のゲームを当たり前のように繰り返しています。プレースピードやプレー強度などの今回差を感じた部分を改善する意味でも、長野県の中からプレミアリーグでプレーするチームが出てきたり、2ndチームがプリンスリーグ以上でプレーするようになってきたりすると、選手や指導者の目線が上がり、“日常”が変わっていくのではないかと思います。

“日常”の重要性を言うのは、次のような理由からでもあります。今回、長野県の本国体に出場したメンバーは、さまざまな良い刺激をもらって、本気で人生を変えるための一歩を踏み出そうとしています。ただ、来年や再来年、そして2028年の国体活動に関わってくる選手は、当然ですが新たな選手が中心となっていくわけです。その時に、判断の基準やプレーの強度、選手の意識の部分などで共通のビジョンを高いレベルで持っているのかどうかで積み上げの成果が変わってきます。翌年の国体に向けてまた一から積み上げ、その年の本国体終了をもってせっかくの積み上げがリセットされてしまうのでは長野県全体の成長につながりません。例えば“長野スタイル”で掲げられている指針を2種・3種・4種で共有し、共通のビジョンを持ちながら、高いレベルでサッカーを追究できる環境を指導者が用意することも重要ではないでしょうか。

最後に

これで今年度の国体活動は終了となります。選手はもちろん、国体活動にご理解いただき、快く選手を送り出して下さったチーム関係者や保護者の皆様、ここまで選手を育ててくださった全種別の指導者の皆様、今までのトレセン活動に関わって下さった指導者の皆様、強化部・国体委員・サッカー協会等関係者の皆様、遠く鹿児島まで足を運び応援してくださった皆様、あづま荘はじめかごしま国体の運営に携わって下さった鹿児島県の皆様、本当にたくさんの方のご協力のおかげで今年度の国体活動を行うことができました。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。

スタッフ
  • 監督     大羽 亮平(田川高校)
  • コーチ    西野 貴博(松本山雅FC)
  • コーチ    森田 卓 (長野工業高校)
  • コーチ    中島 拓磨(上田高校)
  • コーチ    清水 友輔(飯田風越高校)
  • GKコーチ  今井 大輔(松商学園)
  • 主務     佐藤 純 (長野俊英高校)
  • トレーナー  渋谷 佳樹(松本第一)

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