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一般社団法人長野県サッカー協会

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2017第9回審判セミナー 開催

2017第9回審判セミナー 開催

11月15日 2017年度第9回審判セミナーがアルウィン会議室にて行われました。

講義

今回の講義は山際さんが担当です。今回の講義は、「ボールを手または腕で扱う」。講義のゴールは、「正しく見極めるための考慮事項を理解する」です。

今回のメニューは、

⓪10問テスト
① こういうことで困ってませんか
② VTR問題&解説_基礎編
③ VTR問題&解説_応用編
④ VTR問題&解説_発展編
⑤ 質疑応答

➀こういうことで困っていませんか

「『ハンド!』と言われるので 仕方なく笛を吹く。」
「手や腕に当たればハンドリン グなの?」

競技規則の条文
「競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則である。」(p96)
「意図的」かどうかの判断が重要になる!

②【 基礎編 】

考慮すべきことは,(条文より)

1.ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕 の方向に動いているのではなく)
2.相手競技者とボールの距離(予期していないボー ル)
3.手や腕の位置だけで、反則とはみなさない。
4.手に持ったもの(衣服、すね当てなど)でボール に触れることは、反則とみなされる。
5.もの(靴、すね当てなど)を投げてボールにぶつ けることは、反則とみなされる。

上記の1.2.3.の表現から,考慮点を絞ると,

・手がボールに動いたのか、ボールが手の方向に動いたのか?
・手の動きや位置は、ボールに当たらないように配慮されていたか?
・競技者はボールのコースを予測していたか?

VTR 4問テスト&解説

③【 応用編 】

さらに,細分化した考慮点をまとめると,

・手がボールに動いたのか、ボールが手の方向に動いたのか?
・ボールは近い距離から、あるいは遠い距離から手にあたったのか?
・競技者の手または腕は、「自然な位置」にあったのか「不自然な位置」にあったのか?
・競技者はボールのコースを予測していたか?
・手の動きや位置は、ボールに当たらないように配慮されていたか?

VTR 3問テスト&解説

④【 発展編 】

・サイドからクロスをあげる場面で,DFがスライディングをする際に,腕に当たる。

VTR 2問テスト&解説

⑤まとめ

・競技規則にもとづいた正しい判断基準をもつこと。
・正しく判定できるポジショニングも考慮すること。

追記

セミナー内でご質問いただいた内容です。改めて問い合わせをしましたので,ご確認ください。
質問1:
「ボールが味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされる」(競技規則p97)
「キック」される体の部位はどこまでか?足首より下?膝もOK?
回答:
足首より下。1992年競技規則の改正の通達、解説より。足は脚ではなく、足首から先の部分をさしている。
原文でfoot or feetである。

受講生の声

ハンドリングの基準が明確になったのでとても良かったです。実際の試合は、常に動いている中でハンドリングを見極めなければいけないので難しいなあと思いました。試合中に気をつけて見るポイントが、手または腕に当たっているかを見極めれば良いとのことでしたので、そのポイントを実践で活かしていきたいと思います。

今回は映像が多く事象に対する考え方・基準がはっきりと共有出来たと思います。
サンプルは実際の現場では全く見えないものや見えづらいだろうものが多く、そうしたケースに遭遇した時のイメージにも繋がったかと思います。

今回のセミナーでハンドの見分け方の難しさを再確認し、自分の考えを他の人に発表することの重要さがわかりました。来月もよろしくお願いします。

競技規則に記載されている内容がなかなか理解できずにボールが手や腕に当たったら反則を取っていましたが今回の講義でのポイントを教えて頂き、更にVTRを観ながら確認することで理解できるようになりました。
ハンドに対する物差しを提示して頂き、理解が進んだようにかんじます。

映像で、しかもスローで見ると判断できますが、実際の場面で的確な判定ができるかどうか自信がありません。直感で判断してしまうかも。出来るだけ近くで見るようにして正しい判定をするよう努力したいと思います。
判断のしやすいものから難しいものまで、映像資料を使いながらとてもわかりやすかったです。ハンドリングの判定の時に重要なことを学べて良い機会となりました。

今回のテーマ「ハンドリング」は、解釈が審判によってもかなりの違いが出てしまう、見極めが非常に難しいものだと思いました。しかも「意図的」かどうかの判断を動きながら行うため、やはりポジショニングが大切ですし、主審から見えない位置では副審のサポートが大きな役割を担うことも…。よく地面にバウンドしたボールに手が当たった、近くでクリアしたボールがぶつかった際にも周囲の選手から「ハンド、ハンド!」と声が出て、審判が慌てて笛を吹く姿を目にします。そんな時に、今回を参考に話が出来れば良いだろうと思います。
出席したかったです。ビデオ添付がありがたかったです。

実際の試合の中で自分ならどう判断するかは本当に難しく、選手がハンド!と言っても笛を吹かない事は多々あります。特にPA内守備側ハンドは自分自身の感覚を研ぎ澄ませるくらいの注意力を維持しておかないといけないと思うと責任重大で昨日のvideo判定のようにはいかないだろうなと思います。反則となり得る要素を瞬時に判断できるよう観察力を磨きたいと思います。

ご苦労さまでした。ハンドリングについて、映像とそれに対する考慮する事項について、一つ一つ具体的に説明があり、大変わかり易く理解できました。実際の場面では、いろんな状況がありグレイな場面があるかと思いますが、早い判断ができるようしたいと思います。

「ボールを手または腕で扱う」は判断基準が非常に難しい反則だと思います。講義でも意見が分かれていました。十分に整理して試合に臨まなければならないと再確認できました。

今回も大変微妙な判断で、とても考えさせる議題でした。「意図的」や「配慮したか」一瞬の判断では難しく、講師の方がおしゃる様、直感も大事かなと思いました。
ハンドの定義を画像を使いながら説明してもらい、整理ができたと思います。実践でも冷静に判断できるようにシミュレーションしておきたいです。

更新講習者の声

とても有意義な講習でした。

ハンドの定義がよく分かった。今度はオフサイドを受講したい。

1つのハンドにも様々な見方があり,難しいと思った。他のシチュエーションも考えたい。

社会人リーグは,ハンドのアピールが多いので今後の参考にしていきたい。

あいまいな解釈だったので勉強になりました。

自分が悩んでいる内容だったので興味があった。ある程度の基準ができた。

もう少し詳しい資料がスライドに出た物を資料として。

このセミナー参加を3級更新として認定していただくのはありがたい。(休日は試合,大会等と重なり参加しにくいため。)

理解を深めることができました。「意図的にゴールキーパーにキック」はもものパスも本当にファウル??足首から下の部位でのキックなのでは?

セミナーに参加して1つのテーマに参加者の見解を意見し合い,スキルを高めていくことが良いことだと思いました。

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