2023年9月21日(木)第5回レフェリーアカデミー(=RAC)がオンライン形式で開催されました。
今回の講師は、菅さんです。テーマは「警告・退場」です。
1. 講義内容
「警告」「退場」はどうしてサッカーに必要なの…?
「懲戒」…不正・不当な行為に対して、戒めの制裁を加えること。
「サッカー競技規則の基本的考え方と精神」
事故が起きてしまうのは致し方ないものだが、競技規則は、競技者の安全や安心・快適さとスポーツがフェアであることとのバランスを取りながら、サッカーの試合ができる限り安全にプレーできるための手助けになることを目指している。であるからこそ、審判は、あまりにアグレッシブであったり、危険な行為を行う競技者にしっかりと対応するために、競技規則を用いることが求められている。競技規則は、「無謀なチャレンジ」や「相手競技者の安全を脅かす行為」、また、「過剰な力を用いる」など、危険で容認できないプレーを懲戒罰になる用語として整理している。
第12条 ファウルと不正行為
「主審は、試合前の競技のフィールド点検のために競技のフィールドに入ったときから試合(PK戦(ペナルティーシュートアウト))を含む)の終了後に競技のフィールドを離れるまで、懲戒処置をとる権限をもつ。」
審判員は…
- 競技規則に記載された、警告・退場となるプレー(行為)をしっかりと理解し、正しく判定することが求められる。
- 審判報告書に記載するときに、警告・退場を正しく説明できるようにする。
2. 映像ディスカッション
映像を見て、自分の判定と理由を述べてもらいました。
- DOGSOかSPAかなど、報告書に書く時には、どのように記載するか、ディスカッションしていき、自分の考えを深めていきました。
OGSOの4要素 ①反則とゴールとの距離②全体的なプレーの方向③ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性④守備側競技者の位置と数 - チーム役員に対する警告・退場も理解しましょう。
3. まとめ
- 警告・退場となる反則を正しく判定できるように競技規則の理解をしっかりと深めましょう。
- 警告や退場のない試合が一番です!
そんな試合にするためには何ができるか…、その様なこともぜひ考えてみてください!
受講生の感想より
- 警告か退場かの判定も難しい部分があったが自分が実際に主審の立場になった時に実践できるように競技規則の理解をもっと深めたい。
- “懲戒処置は自分の中でのプレーの理解と引き出しを増やしていかないと対応が難しいと感じていました。
- 競技規則のしっかりとした理解をベースに今後取り組んで行くことを再確認出来良かったです。”
- 競技規則の理解をもっと深めて判定、必要に応じて懲戒処置を正しい手順で進めたい。
- チーム役員の懲戒罰について競技規則を把握できていない点があり、再度勉強しなおしました。
- ゲームの流れを大きく左右する警告と退場について、改めて理解を深めることが出来ました。ありがとうございました。
- “懲戒は試合でかなりシビアな所なので競技規則をもっと学んで毅然とした対応を心がけたい。