2022年7月21日(木)第3回レフェリーアカデミー(=RAC)がリモート形式で開催されました。
今回のアカデミー生の講師は、山﨑慎一さんです。テーマは「主審(ポジショニング)」です。
1. 講義
(1) 第2回RACの振り返り
『主審のポジショニングがなぜ重要なのか』についてアカデミー生に問いかけました。第2回RAC『主審(ファウルと不正行為)』のポイントを振り返り、ファウルを見極めて適切な判定を実現するために、主審のポジショニングが重要であることを共有しました。
- 見極めの基準を明確にして実践する
(ファウルか否か見極めるための基準を明確に) - 判定を下す際に考慮事項を踏まえて判断する
(考慮事項を玉の中に整理しておきましょう)
(2)ポジショニングの要点
主審が適切な判定を行うために、どのような位置を得る必要があるかを、次の3つの要素で示しました。
- 主審と副審でボールを挟む位置(R→B←AR)
- 適切な角度
- 適切な距離
加えてこれらの要素を満たすために、主審がどのような点を考えて行動すべきかを、5つの考慮点(予期・予測)として示しました。ゲーム中はこれらの考慮点を常に考え、次にどこへ行けば良いかを考慮する必要があります。
- ボールの位置(争点)
- 守備側競技者の位置と人数
- 攻撃側競技者の位置と人数
- スペース(プレーエリア)
- 自分(主審)の位置
(3) 映像ディスカッション
ファウル発生時の映像を元に、『より適切に判定するためにはどのポジションに位置すれば良かったか』また『そのためにはどのような点を考慮すべきであったか』を、アカデミー生とディスカッションしました。
1つめのディスカッションでは攻撃側および守備側競技者と主審の位置を3Dイメージで表示し、『主審の目からどのように見えるか』を視覚的に表現することで、主審ポジションの重要性の理解を深めることができました。
(4) まとめ
最後にポジショニングの3要素と5つの考慮事項を振り返りながら、より正確な判定・見極めのために常に考え、考えを行動につなげていく重要性を共有しました。
アカデミー生の感想
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