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一般社団法人長野県サッカー協会

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SAGA2024国スポ 長野県サッカー少年男子 U16長野県選抜 活動報告

SAGA2024国スポ 長野県サッカー少年男子 U16長野県選抜 活動報告

佐賀県にて開催された国スポ(2024年開催の第78回佐賀大会から「国民体育大会」から「国民スポーツ大会」に名称変更)に、長野県サッカー少年男子チームとしてU16長野県選抜が参加しました。
事前合宿と大会結果、大会を終えての成果についてご報告させていただきます。

事前合宿

9月18日 新幹線で広島へ移動し、練習①@ミツトヨスポーツパーク郷原(広島県呉市) → 広島にて合宿
9月19日 広島にて練習②@ミツトヨスポーツパーク郷原 → 新幹線にて佐賀へ移動
9月20日 前日練習@西多久多目的運動場(佐賀県多久市)
9月21日 1回戦@鳥栖市北部グラウンド(佐賀県鳥栖市)

大会結果

1回戦 トーナメント方式 35分ハーフ
開催日 2024/9/21
会場 鳥栖市北部グラウンド(佐賀県鳥栖市)
試合結果 vs福岡県 ⚫️ 0-1(0-0 0-1)

国スポ活動報告

3年連続の出場となった本大会。U16世代での開催となってから、長野県として全国大会での初勝利を目標に活動してきました。昨年度に引き続き、九州での開催ということもあり、移動に時間がかかるため広島県にて合宿を挟みながら佐賀県に向かいました。

広島では、まだまだ残暑の厳しい中で守備をメインにプレーモデルの共有を行い、ミーティングにも時間を割きながらチームとしても結束を深めていきました。

佐賀では、現在サガン鳥栖のリレーションズオフィサーである高橋義希さん(長野県須坂市出身・松商学園)が宿泊先まで激励に訪れてくださいました。長野県出身の元プロサッカー選手からの言葉に、選手たちは大きな刺激を受けることができました。

試合当日は台風の影響から暑さもそこまで厳しくない中、素晴らしい天然芝のピッチで福岡県選抜との対戦となりました。所属クラブの事情や前日練習での怪我により、ベストなチーム状況ではありませんでしたが、その中でも選手、スタッフが一丸となり、全国大会での初勝利の可能性を感じる試合ができました。

今回の活動を通して、参加メンバーに良い変化が、長野県サッカーに良い影響を与えられたらと思います。活動へのご協力ありがとうございました。

戦評

1-3-3-3-1で臨んだ長野県。5バックになることなく、前線からプレッシングを行い、ウイングバックにアタックさせることでアグレッシブにボールを奪う守備を行った。攻撃では、縦に早くダイレクトプレーを行うことで、ハイインテンシティの展開を目指した。対する福岡県は1-4-4-2とし、本来サイドプレーヤーのU16日本代表候補をトップに配置するなど、初戦の難しさを想定しての布陣とする。

序盤こそビルドアップのミスから決定機を招くなど、安定感に欠ける長野県であったが、徐々に試合展開にも慣れ、相手コートでのプレッシングでミスを誘発し、優位に試合を運ぶ。5回CKを得るなど、スタッツにも表れている。好機を作るもなかなか決定機へと持っていけない長野県に対して、福岡県はサイドにスペースを作るためにSBを内側に配置する可変を見せたり、1-4-3-3とシステムを変更したりすることで3バックに不具合を起こさせた。その中でGKと1対1を数回作るも、長野県GKの好セーブにより得点することができずに前半終了。

後半、同様の展開で優位に試合を運ぶ長野県であったが、福岡県のフィジカルに特徴のある選手たちが選手交代で入ってきたことにより、個の優位性で押し込まれ始める。

48分、スローインからペナルティエリア内でキープされ、反転してクロスから失点。一瞬の隙が致命傷となった形であった。 その後、足の止まりかけた福岡に対して猛攻をみせ、好機も決定機も複数回作るも、得点には至らず、そのまま試合が終わった。

成果

○全選手がハードワークすることで、特に守備において、全国の舞台でも対等に戦えた
「長野スタイル」を実行すべく、アタッキングサード、ミドルサード、ディフェンディングサードのエリアごとの守備を事前練習のミーティングでも整理し、チームに落とし込みました。正しいポジションから正しくボールを奪いにいくことで、相手に脅威を与え続けることができたと感じています。時に、背後を取られる瞬間もありましたが、その後の対応を間違えずに実行し続けることで失点を防ぐことができました。

○攻撃の主導権を、相手ゴールに迫ることと定義したことで決定機を何回も創出した
良い守備から良い攻撃へというテーマの中で、奪ったボールを後ろ向きに保持しようとするプレーが目立っていました。そこで、良い状態でボールを奪えた、相手の状態も整っていないのであれば、早く攻めることを意識させました。しかしそれは、無判断で縦に入れるのではなく、相手の状況をしっかりと観て判断することで、素早く背後へのランニングをしたり、嫌なタイミングでクロスを上げたり、時にはクリアを厭わなかったりして、相手のゴールへ迫るシーンにつながるプレーの回数が向上していきました。

課題

●アタッキングサードでのプレーの質の向上
2024年3月の静岡遠征から始まったこの国スポ活動において、最後まで解決できなかったところだと感じています。シュートの質、クロスの質、相手を抜く、背後をとる、連動して崩すなど、チャンスをしっかりとものにする福岡県選抜との大きな差を感じる部分となりました。長野県の育成の課題として、攻撃の主導権を握り、チャンスを多く作り出すことに加えて、「ゴールを奪う」ということにさらにフォーカスしていく必要があると感じました。

最後に

2028年、国スポが長野県で開催されます。そこで、サッカー少年男子チームは優勝することを目標に掲げています。そのためにも今年度は、全国の舞台で勝利することを第一の目標としてきましたが、3年連続で初戦敗退という結果となりました。しかし、「長野スタイル」の積み上げにより、長野県のレベルの向上は間違いありません。来年、再来年とさらに積み上げていくことで、目標に近づいていけると感じています。

今年度の国スポ活動は、この大会をもって終了となりました。これまで関わってくれた選手はもちろん、チーム関係者や保護者の皆様、さらにはこれまで選手の育成に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。

スタッフ

監督     卯之原 勇輝(松本深志高校)
コーチ    西野 貴博(松本山雅FC
コーチ    森田 卓 (長野工業高校)
コーチ    清水 友輔(上田高校)
GKコーチ  今井 大輔(松商学園)
主務     宮本 駿平(長野東高校)
トレーナー  堀内 遼(ボアルース長野)

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