2023年7月20日(木)第3回レフェリーアカデミー(=RAC)がリモート形式で開催されました。
今回の講師は、山﨑慎一さんです。テーマは「主審の動きとポジショニング」です。
1. 講義
(1) ポジショニングの要点
発生した事象を正確に捉えるためには、主審は適切なポジションから事象を監視する必要があります。
そのポジションを考慮するために重要となる点を3点示しました。
- 主審と副審でボールを挟む位置(R→B←AR)
- 適切な角度
- 適切な距離
しかしゲームの中では常に選手もボールも動いており、適切なポジションは次々と変化します。
次の争点はどこになるか予期予測し、その争点を監視するための適切なポジションを得るためには、次の5つの点を考えて行動する必要があります。
- ボールの位置(争点)
- 守備側競技者の位置と人数
- 攻撃側競技者の位置と人数
- スペース(プレーエリア)
- 自分(主審)の位置
(2) 映像ディスカッション
ファウル発生時の映像を元に、『この判定を行うにあたり、より適切なポジションはどこであったか』また『そのためにはどのような点を考慮すべきであったか』を、受講生とディスカッションしました。
主審の視点から攻撃側競技者と守備側競技者の位置関係がどのように見えていたか、を3Dイメージで表示し、さらに別の角度の3Dイメージと比較することで、距離や角度などポジショニングの要点の重要性を理解することができました。
2. 受講生の感想より
- 映像ディスカッションでは色々な意見が出て、様々な捉え方や参考になる意見が沢山聞けて良かったです。
- 角度や距離、対角線式審判法のコツや改めて理解したこともあったのでとても良かったです。
今回学んだことを実際の試合でも使えるようにして行きたいです。 - ポジションをとる上で意識すべきこと、考慮すべき事がわかった。
- 映像ディスカッションの場面はとても難しい場面と感じました。
1歩2歩角度を変える努力をしたいと思います。 - 主審をやるうえで一番といっても過言ではないポジショニング。
そのポジショニングを怠ってしまうとミスジャッジにつながりかねないということを今回の講義で改めて思いました。
良いポジショニングをとるためには走力だと思うので日々のトレーニングも頑張りたいなと思いました。